RESEARCH REPORT

研究資料(下水道管路周辺の空洞調査システム(技術検討中))

下水道管路周辺の空洞調査システム(技術検討中)

道路下に形成された空洞と陥没した舗装のイメージ
アロン化成株式会社との共同技術検討

道路の下に潜む空洞を、
陥没につながる前に。

道路陥没のイメージ

株式会社計測技術サービスは、アロン化成株式会社と連携し、下水道管路周辺に生じる空洞の早期把握を支援する調査システムを技術検討しています。地上から状態を把握しにくい取付管周辺を対象に、管周辺の状態、管路内の異常、管路の位置・経路に関する情報を整理・可視化し、点検の高度化と計画的な予防保全につなげることを目指しています。

本システムは現在、技術検討・開発中です。 掲載内容は現時点での検討内容であり、今後の実証や開発状況により、調査方法・仕様・提供形態などが変更になる場合があります。

本検討で目指すこと

PURPOSE 01

計画的な点検と早期把握

  • 下水道取付管の計画的な点検
  • 取付管周辺の空洞兆候の可視化
PURPOSE 02

調査・補修判断の支援

  • 管路異常が確認された箇所の追加調査
  • 詳細調査や補修の優先順位付け
PURPOSE 03

調査情報の活用

  • 調査記録や管路情報のデジタル化
  • 自治体における予防保全計画の策定支援

下水道管路とは?

道路下に埋設された下水道本管と宅地から接続する取付管の位置関係を示した断面イラスト
道路下に整備された下水道管路の断面イメージ

下水道本管とは

複数の取付管から流れ込む下水を集め、下流の管路や処理施設へ送る中心的な管路です。一般的に道路の地下に敷設されています。

下水道取付管とは

家庭や事業所、宅地などから排出される下水を、道路下に埋設された下水道本管へ導く管路です。

BACKGROUND & ISSUES

下水道市場における背景と課題

標準耐用年数を超える下水道管路が急増

標準耐用年数50年を経過する下水道管路延長の推移 画像をクリックするとページ内で拡大表示できます

全国の下水道管路の総延長は、令和6年度末時点で約 50万km に達しています。

標準耐用年数50年を経過した管路は約 4万km で、総延長の約7%です。

今後は急速に増加し、10年後には約11万km(約22%)、20年後には約23万km(約45%)に達する見込みです。

出典: 国土交通省「下水道の維持管理」

下水道管路の老朽化に伴う道路陥没リスク

下水道管路に起因する道路陥没件数の推移 画像をクリックするとページ内で拡大表示できます

下水道管路に起因する道路陥没は、以前から全国各地で発生しています。

今後、標準耐用年数を経過する管路が急増することで、道路陥没のリスクがさらに高まることが懸念されています。

2025年1月には、埼玉県八潮市で大規模な道路陥没事故が発生しました。事故を未然に防ぐためには、管路の異常だけでなく、管路周辺に形成される空洞を早期に把握し、予防保全につなげることが重要です。

出典: 国土交通省「下水道政策研究委員会 下水道小委員会」

陥没原因となる下水道管路施設の部位と原因割合

道路陥没の原因となる下水道本管、マンホール、取付管および公共ますの割合を示した概略図
陥没原因となる下水道管路施設の部位と原因割合

下水道管路施設に起因する道路陥没の原因箇所は、本管およびマンホール(人孔)が約 30% 、取付管および公共ますが約 70% を占めるとされています。

本技術では、原因割合の大きい取付管とその周辺に焦点を当て、管路周辺の空洞を早期に把握するための技術検討を進めています。

※割合は掲載資料に基づく参考値です。

全国特別重点調査で確認された状況

国土交通省が実施した下水道管路の全国特別重点調査では、令和8年2月末時点で、次の結果が公表されています。

調査対象 5,332km
対策が必要とされた管路 748km
確認された地盤中の空洞 96か所

出典: 国土交通省「下水道管路の全国特別重点調査の結果を公表します」 (令和8年2月末時点)

参考展示

下水道展’26東京で参考展示しました

会期
2026年8月4日(火)~8月7日(金)
会場
東京ビッグサイト 西展示棟
ブース
西1ホール 1-618
出展者
アロン化成株式会社

展示会の詳細は、 下水道展’26東京 公式サイト および アロン化成株式会社の展示案内 をご確認ください。

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