2024/07/16 「第一回インフラーキテクチュアカンファレンス大阪」を開催

非破壊検査業界の技術発展とエンジニアの技術向上を目的とした「第一回インフラーキテクチュアカンファレンス
大阪」を、2024年7月5日(金)13時45分より建設交流館にて開催いたしました。

 カンファレンスには多くの参加者が集まり、会場は満員となりました。東京で開催したカンファレンスの成功を
受け、大阪開催も予想を超える反響であったことに感謝しております。
当初は余裕を見てテーブルに2名掛けで準備しておりましたが、想定を超える参加希望があり、窮屈な3名掛けとな
りましたこと、心よりお詫び申し上げます。
また、一部の方々にはご参加をお断りせざるを得ない状況となり、大変申し訳ございませんでした。
 講演では新技術の発表や既存技術に関する勉強会が行われ、業界の最新動向や実践的な知識が共有されま
した。


 非破壊検査業界の技術発展とエンジニアの技術向上を目的とした「第一回インフラーキテクチュアカンファレンス
大阪」を、2024年7月5日(金)13時45分より建設交流館にて開催いたしました。
    カンファレンスには多くの参加者が集まり、会場は満員となりました。主催者から冒頭の挨拶にて東京で開催したカ
ンファレンスの成功を受け、大阪開催も予想を超える反響に感謝の意を表明されました。
その後の講演では新技術の発表や既存技術に関する勉強会が行われ、業界の最新動向や実践的な知識が共有されました。

【基調講演】
 西日本高速道路株式会社 大城壮司氏による「高速道路におけるコンクリート構造物における維持管理の現状と課題」
と題し、アスファルト舗装やコンクリート床版のひび割れ検知や過密配筋、高深度の埋設物の探査を可能とする検査技術
への期待と共に管理側への現場判断における教育も今後の課題となると述べられました。

 株式会社計測技術サービス 清良平氏は「インフラーキテクチュア・インスペクションの今後」と題し、「インフラーキ
テクチュア」という言葉の意義や技術背景、今後の展開について述べました。比誘電率に関する新技術に関しての報告に
加え、社会の安全を守るために、日本のインフラーキテクチュア・インスペクション技術発展とインフラーキテクチュア
の検査技術を標準化して、業界標準からJIS化、ISO化を目指すiインスペクション研究会発足の発表もあり、来場者から多
くの入会申し込みを受け付けました。
iインスペクション研究会に入会ご希望の方は こちら
※本研究会は、入会費、年会費は無料となっております。
 また今月24日~26日に開催するメンテナンス・レジリエンスTOKYOの出展情報の紹介がありました。

【技術講演】
 株式会社検査技術サービス 串間幸治氏による講座では、判別困難な埋設管等のデータ解析・解説が行われ、解析力を
向上させるための方法として調査対象の構造物の情報を事前に調べることが推奨されました。また、最新iRadarを用い
た部材厚さとかぶりの整合についての新たな評価方法が発表されました。

【特別講演】
 JFEプラントエンジ株式会社 長門信和氏による「埋設物損傷トラブルと探査器の運用事例」と題して、過去のトラブル
事例の対応策として当社の遠隔支援システムを用いた技術員の教育もなされたと述べ、装置の選定や技術員のスキルの重
要性を示されました。

【パネルディスカッション】
 パネルディスカッションでは、あと施工アンカー設置のためのコア削孔時の鉄筋干渉に関して質問があり海外装置のAR機能
の活用により、装置と現場での位置表示のズレを補正できていなかった点、深さ方向に対しての埋設状況把握ができていなかっ
た点が原因として挙げられました。
 iRadarの新技術として平面表示の高解像度化、スライス表示できる機能の向上を目指したいと今後の展望が説明されました。
現場技術者の属人化の課題については、AI技術の活用に関する質問に対し、供試体と実構造物では条件整理が困難なことからAI
技術の活用はまだ先の未来になると言及した上で、データのアーカイブ化を実施することで技術者の標準化を支援したいと回答
されました。このように来場者との活発な意見交換が行われました。

【交流会】
 交流会では、建設会社、建設コンサルタント会社、調査会社のみならず鉄道会社、計測機器レンタル会社、保険会社など幅
広い業種の企業の参加により登壇者と参加者が個別に交流を深めるビジネスマッチングの機会が設けられ、このカンファレン
スは参加者から好評を博し、大成功で終了しました。
 これらのセッションを通じて、参加者はインフラーキテクチュアインスペクションの最前線について深く学び、業界内での
ネットワーキングを強化しました。